宝塚歌劇が100周年の今日、宝塚の植木は約1000年の歴史があります。
そんな昔から植木のまちとして栄え、日本三大植木生産地である宝塚市山本は現在でも100件以上の植木屋さんや苗木畑などがあります。
●植木のまち宝塚市山本の歴史
鎌倉時代にお庭奉公である山本長太郎の8代目の孫が園芸の技をこの地に伝えたのが山本地区の植木産業の始まりといわれています。
その300年後の安土桃山時代には接木法を発見した山本荘司坂上頼泰に、豊臣秀吉が「木接太夫(きつぎだゆう」という名を与えました。秀吉の園芸に対する理解と支援が、その後の植木産業の発展に繋がったともいわれています。
写真は木接太夫石碑。
電車から外を眺めていた時、この立派な龍柏のシャリに目が釘付けになりました。
あのカッコいい樹をどうしても近くでじっくり見たいという思いから、その翌日電車を降りてその辺りを散策し始めたのが山本地区との出会いでした。
見れば見る程カッコいい龍柏。傍を通りかかる都度、じっくり見入ってしまう。
阪急宝塚線の山本駅前ロータリー。
見事な黒松が出迎えてくれる。
この黒松を正面に見て左へ線路沿いに約30秒歩くと、木接太夫石碑が見えてくる。
その石碑の後ろには私が大好きな龍柏が佇んでいる。
石碑の分かれ道を右に進み、園芸のお店:陽春園を目指す。途中に道案内が沢山あるので迷うことはない。
川に沿って緩い坂を上っていくと、園芸店や山野草屋さんがあって思わず立ち寄ってしまう。
街の一角。
川の側には見事な黒松が静かに佇んでいる。足元の可憐な花といい、街路樹とは思えない美しい風景である。
山本ではこのように何気ない街の一角に、自然美を沢山見かける事ができる。
山本駅から徒歩約7分で陽春園に到着。
多種多様な花・木・盆栽を販売されていて、私は行く度に思わず買ってしまう。
草もの素材もここで安価で手に入る。
おしゃれな喫茶店もある。
次は、丘を下ってアイアイパークを目指す。
元来た道を戻るのが一番近くて分かりやすい。線路を超えて山本駅から徒歩約3分。
目の前にイギリス風の洋館が見えてくる。これがアイアイパークだ。
ここも数多くの花・木・盆栽を販売しており、一日居ても飽きることはない。
歩き疲れたので、2階の喫茶店で休憩することに。アフタヌーンティーセットを注文してみたら、豪華な3段プレートが出てきた!
これで一人前というボリュー ム感は見るだけでお腹がいっぱい。
店内には園芸に関する本が置いてあって自由に読むことができるので、ゆっくりするには最適なお店。
広いアイアイパークの園内を散歩してみよう。
イギリス風庭園も素敵だが、日本庭園だって負けていない。
特に紅葉の季節は葉が秋色に染まってきれいだろう。
見知らぬ街(山本)をとぼとぼ歩いていた時、急に景色が開けたかと思うと、目の前には花畑が広がっていました。
視界の半分は青空で埋め尽くされ、目下には清流がせせらぎ、まるで天国の様でした。
この場所は山本駅を山側に直進(徒歩約3分)すると見えてくる。